purpledの日記

自由に生きればこの世の楽園

僕はこうやって留年を抜け出しました

今日はいつものブログと違って今留年している人やこれから留年する人に向けて自分が留年から抜け出したときの話を書こうと思います。僕自身が留年中に「京大 留年」とかで検索して同じような感じの人が何していたのかを知って安心を得たり、参考にしようとしていたので当時の僕のような人がもしいたら、役に立てると嬉しいです。 

 

自己紹介すると僕は2016年に京都大学工学部に入学し2回留年して2022年に学部をなんとか卒業し現在エンジニアとして働いています。留年は実際結構ツラカッタ......けどその経験をバネにこれから頑張って行くつもりです。留年した/する後輩(?)のみなさんも一緒に頑張りましょう。

 

留年するまで

1回生~2回生くらいまでは、少し単位を落としながらも人並みに勉強、サークルやバイトなど頑張っていました。日中は講義を受けたり実験をして終わったら週2回位ダンスサークルの例会にでたり、空いた時間は塾講師やプログラミングのアルバイトをするなど、今振り返ると結構充実した生活をしてたかもしれません。

 

ひきこもり期

2回生の終わりごろから自分の専門にあまり興味が持てなくなり、3回生になると講義室に行くと吐き気がする、実験室から逃げ出したくてたまらない、など学業に支障が出るほど勉強に苦痛を感じるようになっていました。また、人間関係の失敗からサークルを辞めプログラミングのアルバイトに専念しましたが、そこでも役に立たないどころか迷惑をかけるばかりで申し訳なくなりとうとうやめてしまいました。

何もかもうまくいかない上、人との交流も少なくなってくると、だんだん精神も病んできてほとんど部屋から出なくなってしまいました。このころ辛かったのは空腹に耐えかねてコンビニに行っても何を買うか決められなくてただ商品を眺めて帰る、という謎の行動を繰り返していたことです。

さらに、たまに会ってくれる友人との関係にも僕のせいで大きな亀裂が入り、この頃は「もう人生終わりだ.......終わりにしたい......」などとばかり考えてばかりいました。

 

実家ニート

京都にいても何もできないので、秋頃まで実家に帰り療養していました。
この時期は毎日散歩して用水路の魚を眺めたり、おつかいに行ったりして生活リズムを戻していました。精神科にもつながり適切な投薬治療なども受けだいぶ気持ちも落ち着いたので暇だしそろそろ学校に戻ろうかなという気持ちになっていました。

 

復帰期

しばらく母が生活の面倒を見てくれることになり京都で母と暮らし始めました。一人暮らしのときはカーテンすら用意してなかったのですが(すだれをカーテン代わりにしていた)母がまともな環境を作ったお陰でまともな生活が送れるようになりました。生活環境がぐっと良くなったので遅れた分を取り戻そうと40単位くらい詰め込んだ時間割を作り一応全部の科目を取るつもりで頑張っていたのですが、途中でしんどくなって「やっぱりだめなのかも......」と年の終わりごろには諦め始めていました。

京都に戻ってからも精神科や京大のカウンセラーに通っていたのですが、カウンセラーがとりあえず単位を取れなくても講義には出てみたら?来年にはとれるかもしれない。とアドバイスをくれたので、まあ、今年はだめでも来年とれたらいいかと思いながら講義に出ていました。

今年は単位が取れなくてもいいと思うとそんなに辛くもなくなり、毎日講義に出て教授の話を半分聞きながらぼーっとしたりスケッチをしたり短歌を作ってやり過ごしていました。

結局10単位くらいとって3回生は終わりました。

 

初めての留年

2度目の3回生が始まりました。実験も講義も退屈でしたが、同じく1留中の人や優秀な留学生と仲良くなり、サボらず大学に行けるようになりました。今回は単位数を絞って時間割を作ることで無理なく25単位ほど取れました。気持ちの方も去年に比べて安定していたのでアルバイトも少しずつやったりして社会に復帰していきました。

後期も同様に単位を取得し友人の紹介で長期インターンにも参加できました。

 

研究室生活がうまくいかず就職留年

単位も順調に取れてるしなんだかやっていけそうだな~と思っていたら研究で挫折しました。あんまり興味のない分野(最初は興味があった)で大学院に行こうとしたのですが、研究についていけずやっぱり無理だなと分かり途中で辞めました。就職活動するにも当時はコロナ1年目で採用が結構絞られていた上、就活を初めた時期も8月と遅かったためなかなかいいところが見つからず就職留年することにしました。

 

内定、卒業へ

卒論を保留してもらい2月から就職活動を始めました。割りと早い段階でSESのベンチャー企業に内定をもらったので一応行くところはあるぞ!と安心して就活を進められました。その後、志望度の高い企業から内定を頂いたのでそちらに行くことにしました。

 

留年から抜け出すのに役に立ったこと

  • 精神科
    特に睡眠薬は本当に役に立ちました。眠れるようになると大学にも行けるしメンタルも安定し始めました。
  • 友人
    留年するまでは学科に友人がほとんどいなかったのですが、1留目のときに仲良くしてくれた友人は(勉強面・メンタル面で)本当に頼りになりました。
  • 生活環境
    まともな生活環境(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど)を揃えないとまともな生活が送れないので本当に大事だと思います。
  • 家族の支え
    人よりけりなので難しいところもありますが、頼れるなら頼ったほうがいいと思います。自分にとっては最も大きな支えでした。

その他

長期インターンは就職の時に結構アピールになったのでおすすめです。自分は決して有能ではなかったしインターン先でも大したことはしてなかったのですが、就職活動のときの反応は悪くなかったです。また、留年した本当の理由を隠すのにも使えます。(就職活動の時メンタルやられて留年しましたでは通らないので多少の嘘を使うのも致し方ないと思います。)