purpledの日記

自由に生きればこの世の楽園

平均的パパゲーノにとっての仕方のない人生

死にたいと思いながらもその人なりに生きる理由を持つ人のことをパパゲーノというらしい。パパゲーノというのはモーツァルトのオペラ魔笛に登場する自殺を思いとどまる登場人物の名前だ。

パパゲーノという言葉を知った時にこれは自分のことだなぁと思った。普通、死にたい気持ちを持つ人はなにか辛いことがあってそこから逃げたくて死にたいと思っていると思われがちだが、自分の場合、別に普通の時あるいは幸せなときでも心のなかで常に死にたい気持ちはある。今が幸せでも将来はどうかはわからない、死によって今より不幸にはならない将来を確定させたいという気持ちから僕は常に死にたいと思う。実行に移せないのは痛みや死に損なったときの後遺症を恐れているからだ。

この考えは割と多くの暗めの若者に共通する心理じゃないか?と思う。将来に希望が持てなくて今すぐ死にたいけど実行には移せないから仕方なく生きてるというのは自分の周りでは割とよくある話だ。

ただ人によってその「仕方無さ」に向き合う度合いは違う。生きることは仕方のないことだと受け入れて仕方ない中で充実した生を求める人もいれば、仕方のないと受け入れられなくて死の淵に近づいたり離れたりする人もいる。ほとんどの人はそのどちらでもない周辺でただ時が過ぎるのを待っているだけだ。自分もそう。

ただ待つのが退屈だからやらなくていいいろんなことをしている。このブログも、仕事も恋愛もそうだ。全部死ねないから暇つぶしにやっていることなんだ。

いつか素敵な死神様が現れてあっという間に首をはねてくれたらいいのにね